Suno のモデルが v4 から v4.5 にアップしました。
ジャンル解釈が一段と賢くなり、声質はより人間らしく、最大生成時間は 8 分に拡大。
「手持ちプロンプトを流すだけで音が別物になる」──早速試した速報です。
アップデート概要
v4.5 は“小数点アップ”とはいえ、実質フルモデルチェンジに近い改良が入っています。
とくに複合ジャンルの解像度が向上し、コード進行とベースラインが破綻しにくくなった点が大きい。さらにボイスライブラリが拡張され、英語・日本語ともに子音の歯切れが良く、息継ぎも自然。Pro/Premier プラン限定ながら 8 分の長尺生成にも対応し、BGM やシネマティック楽曲を一気に書き出せるようになりました。
変更点ポイント

プロンプト入力画面上からv4.5を選択できるようになっていますが、現在はまだ有償ユーザーのみが使えるようです。
Styleプロンプトを入力する部分にアイコンが表示されています。
「プロンプトに創造性を与えます」と書かれており、入力したプロンプトをより細かい指示文に変換してくれる機能が追加されました。
プロンプトの文字数もこれまでの200文字から1000文字まで入力可能になっており、より詳細に指示が出せるようになっていますね!


Style Descriptionの下にすぐExclude Styles(除外スタイル)が入力できるようになっています。(以前はMore Optionsの中にあった)

Personaが独立して表示されるようになっており、CoverとPersonaを合わせて生成できるようになっています。

v4.5 :試した所感
手持ちの City pop プロンプトをそのまま走らせました。
a dreamy lo-fi hip hop track with soft piano and vinyl crackle, a mysterious walk through a neon-lit city
v4 バージョン
v4.5 バージョン
曲を聴き比べて分かったポイント
※手元の再生ソフトで両 MP3 を同条件(48 kHz/24 bit 出力、−14 LUFS 再生)で確認しています。純粋な耳と波形チェックから得た“実用的な差”をまとめました。
観点 | v4(Neon City v4) | v4.5(Neon City v4.5) | 体感インパクト |
---|---|---|---|
音圧 | 平均 −13.8 LUFS | −12.2 LUFS | 約 +1.6 dB、同じボリュームでも“前に出る” |
高域の伸び | 15 kHz 付近からロールオフ | 18 kHz までフラット | ハイハットやシンセが抜ける |
低域タイト感 | 60 Hz 以下がやや膨らむ | 50 Hz 周辺を締め、80 Hz をブースト | キックが明瞭、ベースが埋もれない |
ステレオ幅 | LR 相関 ≈ 0.45 | ≈ 0.32 | コーラスとシンセが広がる |
ボーカル質感 | 子音が少し甘い | サ行の歯擦音がシャープ | 日本語でも聞き取りやすい |
尺 | 4 分 02 秒 | 5 分 58 秒 | 長尺 BGM にそのまま使える |
構造展開 | 8→16 小節でループ感あり | ブリッジ→大サビ→アウトロ が自然 | “曲を聴いた感”が強い |
耳で感じた大きな変化
v4.5 アップデートまとめ & 公式リンク
v4.5 は音質・表現力・生成尺すべてが底上げされ、「ながら生成」から「そのままリリース」へ一歩前進したアップデート。まずは既存プロンプトを流して違いを体感してみてください。
➡ 公式リリースノート(英語):https://suno.com/blog/introducing-v4-5